高校受験や大学受験でもよく出てくる中2英語の単元である「比較」
日本語と英語では,かなりの違いがあり,特に英語では,必ず同種類のものを比較しなければならないことや「比較」といっても,原級,比較級,最上級の3種類に分かれていることなど,きちんと整理して学習を行わなければ,分からなくなる可能性がある単元です。。
・「比較」に対して苦手意識がある
・「比較」を克服して3年生に進級したい
・「比較」をマスターして高校受験を突破したい
そんな悩みを持っているあなたに,
38年間中学英語の教師を勤めてきた私が,中2英語で習う「比較」をわかりやすく解説してみました。
よくつまずくポイントもまとめてみましたので,最後までご覧ください。
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中2英語の比較をわかりやすく解説!
中2英語の比較をわかりやすく解説!します。
中2英語学習の比較とは,
2つのものの程度が等しいことを表したり,
2つのものを比べたり,
3つ以上のものを比べたり,
する用法です。
日本語であれば,
いっしょくたんに表現しますが,
英語の場合には,
パターンが3つにわかれます。
それは,
原級,比較級,最上級のことになります。
中2英語の比較の原級とは?
原級は,肯定文の場合,
「~と同じくらい・・・」という意味になり,
主語+動詞+as+原級+as+主格.の語順になります。
Mike is as tall as I.
(マイクは私と同じくらい背が高いです。)
This box is as big as that one.
(この箱はあの箱と同じくらい大きいです。)
中2英語の比較の比較級とは?
比較級は,肯定文の場合,
「~より・・・」という意味になります。
語順が2パターンあります。
主語+動詞+比較級+than+主格.の語順と
主語+動詞+more+原級+than+主格.の語順です。
主語+動詞+比較級+than+主格.の語順の時は,
原級の語尾に-erを付けて比較級としますが,
原級の語尾がeの時は-r,
原級の語尾が子音字+yの時はyをiにかえてer,
原級の語尾が短母音の時は子音を重ねてer,
という場合もあります。
This ball is smaller than that one.
(このボールはあのボールより小さいです。)
主語+動詞+more+原級+than+主格.の語順の時の,
主な原級は,
beautiful(美しい),
interesting(おもしろい),
difficult(むずかしい),
important(大切な,重要な),
famous(有名な),
popular(人気のある),
useful(役に立つ),
exciting(わくわくする,興奮する),
carefully(注意深く),
slowly(ゆっくりと),
quickly(素早く,急いで),
kindly(親切に)
などで数は多くありませんから,しっかり覚えておきましょう。
This book is more interesting than that one.
(この本はあの本よりおもしろいです。)
中2英語の比較の最上級とは?
最上級は,肯定文の場合,
「~の中で最も・・・」という意味になります。
語順が2パターンあり,
主語+動詞+the+最上級+( ofまたはin )~.の語順と
主語+動詞+the+most+原級+( ofまたはin )~.の語順の場合があります。
主語+動詞+the+最上級+( ofまたはin )~.の語順の時は,
原級の語尾に-estを付けて最上級としますが,
原級の語尾がeの時は-st,
原級の語尾が子音字+yの時はyをiにかえてest,
原級の語尾が短母音の時は子音を重ねてest,
という場合もあります。
Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
(富士山は日本で最も高い山です。)
主語+動詞+the+most+原級+( ofまたはin )~.の語順の時は,
主な原級は,比較級の場合と同じになります。
最上級のtheは,
形容詞(~い,~なで終わる言葉)の場合は必ず付けますが,
副詞(~く,~とで終わる言葉)の場合は付けても付けなくてもいいですが,付けないことが多いです。
ここまで,
原級,比較級,最上級の解説をしてきましたが,
比較級を強める場合についても,
併せて説明しておきます。
中2英語の比較を強める方法は?
中2英語の比較を強める方法は,
比較級を強める語として,
muchを使います。
I’m much taller than she.
(私は彼女よりはるかに背が高いです。)
また,
比較級+and+比較級で,
「ますます~」,
「だんだん~」という意味にもなります。
It is getting warmer and warmer.
(だんだん暖かくなっています。)
中2英語の比較で2者を比べる方法は?
中2英語の比較で2者を比べる方法で,
「AとBではどちらが~」
と尋ねる時は,
Which(Who)+動詞+比較級,A or B?
という形になります。
Who gets up earlier, Jim or Mike?
(ジムとマイクではどちらが早く起きますか。)
また,
一番多く使われるlikeを用いて
「AとBではあなたはどちらが好きですか。」
と尋ねる時は,
Which+do you like +better,A or B?
という形になります。
Which do you like better, baseball or soccer?
(野球とサッカーではあなたはどちらが好きですか。)
like ・・・better than ~
「~よりも・・・が好きだ」
I like baseball better than soccer.
(私はサッカーよりも野球が好きです。)
like ・・・(the) best of(in)~
「~の中で・・・がいちばん好きだ」
I like baseball the best of all sports.
(私はすべてのスポーツの中で野球が一番好きです。)
これらのlikeに関することがらも,
どこででも活用できるように,
身につけてほしいものです。
これで,
中2英語の比較をわかりやすく解説!
を終わります。
ここまでの内容を理解しておけば,
比較の基本は大丈夫ですから,
あとは練習問題を数多く解いて,
実力アップを図ってください。
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38年英語教師を務めた私が教えるよくつまずくポイントと解決法も!
福岡県福岡市の公立中学校で38年間英語を教えた教師経験豊富な私が,今から過去形でよくつまずくポイントと解決法を伝授します。
比較のよくつまずくポイントも!
比較のよくつまずくポイントのひとつは,
比較級と最上級の
変化の仕方を間違えることです。
つまり,
~erになるのかmoreを使うのか?,
~estになるのかthe mostを使うのか?,
などがうまく整理されておらず,
間違えてしまうのです。
これらの変化,
原級,比較級,最上級の変化を高校受験によく出題される順に身につけていくことで,継続的な学習を続けていくことが可能になります。
比較のよくつまずくポイントのもうひとつは,
原級,比較級,最上級を使って表現する,
書き換え問題です。
いくつかのパターンがありますから,
整理して身につけていくことが必要になります。
比較の解決法も!
比較の解決法のひとつは,
原級,比較級,最上級の変化を,
高校受験によく出題される順に身につけていくことです。
まずは次の6つのパターンの単語を
いろいろな場で使えるように学習してください。
余裕があれば,
次の5つのパターンの単語も
学習してください。
比較の解決法のもうひとつは,
書き換え問題でしたが,
次の2つのパターンについて,
繰り返し練習して,
いつでも使えるようにしてください。
「not+as+ ~ +as ・・・」で
「・・・ほど~でない」
という意味になりますが,
次のような書き換えができます。
She isn’t as tall as I.
(彼女は私ほど背が高くありません。)
I’m taller than she.
(私は彼女より背が高いです。)
原級を使って表現したものを
主語を入れかえて
比較級を使って表現するわけです。
「比較級+than+any other・・・」で
「他のどの・・・よりも~です」
という意味になりますが,次のような書き換えができます。
She is taller than any other girl in her class.
(彼女はクラスで他のどの女の子よりも背が高いです。)
She is the tallest girl in her class.
(彼女はクラスで一番背が高い女の子です。)
比較級を使って表現したものを
最上級を使って表現するわけです。
比較の解決法では,
やはり
原級,比較級,最上級の変化を
身につけていつでも使えるようにすることが重要です。
とても大変なことですが,
何度も何度も繰り返して練習し,
完璧にマスターしてください。
まとめ
・中2英語の比較は,
原級,比較級,最上級の3種類に分かれます。
・原級,比較級,最上級の使われ方は,
それぞれに約束がありますから,
「比較をわかりやすく解説!」を見て,
完璧にマスターしていきましょう。
・つまずくポイントや解決法を参考にして,
比較の理解度を高め,
苦手意識を克服して,
得意分野にしてください。
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