中1英語文法の一つである現在形のbe動詞とはナニでしょうか?
また,現在形のbe動詞の否定文や疑問文の作り方も気になります。
そこで,現在形のbe動詞とはナニかや現在形のbe動詞の否定文や疑問文の作り方についてまとめてみました。
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英語の世界の基本的な考え方とは?
英語の世界の基本的な考え方は,「自分」と「相手」と「それ以外」の関係で成り立っています。
図で書くと,下のようになります。
わかりにくいので,言葉で説明しますと,英語の世界には,まず,「自分」がいます。
「自分」が一人の場合は「私」となり,二人以上の場合は「私たち」となります。
会話は基本的に二人でするものですから,「自分」がいたら「相手」がいます。
「相手」が一人の場合は「あなた」となり,二人以上の場合は「あなたたち」となります。
そして,会話は基本的には二人でしますが,場合によっては「自分」と「相手」の話を「それ以外」の誰か(何か)が聞いている時もあります。
「それ以外」が一つ(一人)の場合は「彼」,「彼女」,「それ」となり,二つ以上(二人以上)の場合は「彼ら」,「彼女ら」,「それら」となります。
このように,英語の世界には,基本的に「自分」と「相手」と「それ以外」がいる(ある)と考えるわけです。
そして,英語の世界では,
「自分」のことを一人称(いちにんしょう),
「相手」のことを二人称(ににんしょう),
「それ以外」のことを三人称(さんにんしょう)と呼びます。
また,一人称を例に挙げて説明すると,一人称は「私」と「私たち」があり,「私」の場合は一つ(一人)であるので単数であり,「私たち」の場合は二つ以上(二人以上)であるので複数となります。
ということで,一人称には単数と複数があることになります。
同様に二人称,三人称にも単数と複数があるわけです。
ここまで言葉で説明したことを表に現すと次のようになります。
この表の内容は,中1英語学習の基本中の基本と言える内容ですから,なるだけ早めに覚えてしまうようにしてください。
中1英語現在形のbe動詞とはナニ?
英語には,動作を表す言葉として動詞というものが使われ,主にものの状態を表すbe動詞(びーどうし)と,ものの動作を表す一般動詞(いっぱんどうし)があります。
また,be動詞にも一般動詞にも現在形と過去形があり,現在形は1年生で,過去形は2年生で学習します。
そしてここからは,be動詞と一般動詞の2つの動詞の内,現在形のbe動詞について説明していきます。
現在形のbe動詞には,「~です」,「~である」,「~だ」という意味と「~いる」,「~ある」,「~ます」という意味の2つの意味があります。
これらの2つの意味は,文章の単語の並びによって変わってきますから,最初は慣れることが必要になってきます。
ところで,ここまでの現在形のbe動詞を英語で表現すると,「am」,「is」,「are」の3つとなります。
「am」は一人称単数の「I」と結びつき,「is」は三人称単数と,「are」は一人称複数,二人称単数,複数それに三人称複数と結びつきます。
英語の単語を使って表現すると次のようになります。
I am a student. (私は学生です。)
He is a student. (彼は学生です。)
She is a student. (彼女は学生です。)
It is my dog. (それは私の犬です。)
We are students. (私たちは学生です。)
You are a student. (あなたは学生です。)
You are students. (あなたたちは学生です。)
They are students. (彼らは学生です。)
これらの英語の文は,日本語に訳したら全て「~です。」というふうになっており,こういった形の文を「肯定文」といいます。
肯定文は,日本語に直すと「~は・・・です。」,「~は・・・あります。」というような文になります。
ここで,文章を作る時に絶対に守らなければならないルールをお伝えします。
(1)文の最初は,大文字で書き始めます。
(2)肯定文,否定文では,文の最後に「 . 」(ピリオド)をつけます。
(3)疑問文では,最後に「 ? 」(クエスチョンマーク)をつけます。
以上3点は,英語では必須のルールですので,忘れないようにしましょう。
中1英語現在形のbe動詞の否定文の作り方も!
中1英語現在形のbe動詞の否定文の作り方は,「be動詞」に「not」をつけるだけ~!?が合い言葉となります。
つまり,「am not」,「is not」,「are not」となるわけです。
意味は,「~ではありません。」,「~いません。」というふうになります。
英語の単語を使って表現すると次のようになります。
I am not a student. (私は学生ではありません。)
He is not a student. (彼は学生ではありません。)
She is not a student. (彼女は学生ではありません。)
It is not my dog. (それは私の犬ではありません。)
We are not students.(私たちは学生ではありません。)
You are not a student.(あなたは学生ではありません。)
You are not students.(あなたたちは学生ではありません。)
They are not students.(彼らは学生ではありません。)
ところで,「am not」,「is not」,「are not」の内「is not」,「are not」は短縮することが出来ます。
「is not」は「isn’t」に,「are not」は「aren’t」に短縮することが出来ます。
「am not」は,そのままでは短縮できませんが,「I」とつなげて「I’m not」という形で短縮することが出来ます。
ここまで説明は長くなりましたが,要するに「am」,「is」,「are」に「not」をつけるだけですから簡単です。
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中1英語現在形のbe動詞の疑問文の作り方も!
中1英語現在形のbe動詞の疑問文の作り方はとても簡単です。
合い言葉は,「X攻撃(えっくすこうげき)」です。
「~は」にあたるところを「主語」と言いますが,現在形のbe動詞の疑問文の作り方は,「主語+be動詞」を「be動詞+主語」に「X」のように入れかえると完成します。
私は,このような形を「X攻撃(えっくすこうげき)」と呼んで生徒たちに教えていました。
「X攻撃」の大事なところは,「主語とbe動詞」を「X」のように入れかえるという点です。
あくまでも,「~は」にあたるところ=「主語」ですから,「あなたの弟(兄)は」が主語となるため,「your brother」は切り離すことは出来ません。
ですから「X攻撃」では上のような文章にはなりません。「主語とbe動詞」を「X」のように入れかえるので,
Is your brother a student?(あなたの弟(兄)は学生ですか。)という形になるわけです。
少し練習してみましょう。
次の英語の文を「主語」に注意して疑問文に直しなさい。
①This is an apple. (これはリンゴです。)
———————————————————————–
②You are a tennis player. (あなたはテニスの選手です。)
———————————————————————–
③Her sister is a teacher. (彼女の姉は先生です。)
———————————————————————–
④Ken and Tom are good friends. (ケンとトムは良い友達です。)
———————————————————————–
では解答します。
①This is an apple. (これはリンゴです。)は,「主語」が「これは」ということですから,英語では「This」が主語となり「be動詞」と入れかわるので,
Is this an apple?(これはリンゴですか。)となります。
②You are a tennis player. (あなたはテニスの選手です。)は,「主語」が「あなたは」ということですから,英語では「You」が主語となり「be動詞」と入れかわるので,
Are you a tennis player?(あなたはテニスの選手ですか。)となります。
③Her sister is a teacher. (彼女の姉は先生です。)は,「主語」が「彼女の姉は」ということですから,英語では「Her sister」が主語となり「be動詞」と入れかわるので,
Is her sister a teacher?(彼女の姉は先生ですか。)となります。
④Ken and Tom are good friends.(ケンとトムは良い友達です。)は,「主語」が「ケンとトムは」ということですから,英語では「Ken and Tom」が主語となり「be動詞」と入れかわるので,Are Ken and Tom good friends?(ケンとトムは良い友達ですか。)となります。
ここまでが中1英語現在形のbe動詞の疑問文の作り方になりますが,実は疑問文は問いかけの文ですから,その問いかけに答える文も作らなければなりませんので,その答えとなる文についてもこれから説明します。
最初に皆さんに紹介した文ですが,このIs he a student?(彼は学生ですか。)に対して,「はい」と「いいえ」で答えるようになります。
「はい」は,「Yes」となり,その「Yes」の次に「,(コンマ)」を付け,その後に「そうです」に当たるものとして「he is.」を書きます。
また「いいえ」は「No」となり,その「No」の次に「,(コンマ)」を付け,その後に「ちがいます」に当たるものとして「he is not(isn’t).」を書きます。
Is he a student?(彼は学生ですか。)
Yes, he is.(はい,そうです。)No, he is not(isn’t).(いいえ,ちがいます。)となるわけです。
Is your brother a student?(あなたの弟(兄)は学生ですか。)の中の主語に当たる「your brother」(あなたの弟(兄))は「男性」を表し,しかも「一人」なので「your brother」の最終形「he」(彼)に置き換え,
Is your brother a student?(あなたの弟(兄)は学生ですか。)
Yes, he is. (はい,そうです。)No, he is not.(No, he isn’t.)(いいえ,ちがいます。)とします。
Is this an apple?(これはりんごですか。)の中の主語に当たる「this」は,「ひとつ」なので「this」の最終形「it」(それ)に置き換え,
Is this an apple?(これはりんごですか。)
Yes, it is.(はい,そうです。)No, it isn’t.(いいえ,ちがいます。)とします。
Are you a tennis player?(あなたはテニスの選手ですか。)の中の主語に当たる「you」(あなたは)は,質問される時は「あなたは」と尋ねられますが,答える時は「私は」と答えますから,「you」で質問された場合には「I」で答えることになり,
Are you a tennis player?(あなたはテニスの選手ですか。)
Yes, I am.(はい,そうです。)No, I am not(No, I’m not.)(いいえ,ちがいます。)となります。
Is her sister a teacher?(彼女の姉は先生ですか。)の中の主語に当たる
「her sister」(あなたの姉)は「女性」を表し,しかも「一人」なので
「her sister」の最終形「she」(彼女)に置き換え,
Is her sister a teacher?(彼女の姉は先生ですか。)
Yes, she is.(はい,そうです。)No, she is not.(No, she isn’t.)となります。
Are Ken and Tom good friends?(ケンとトムは良い友達ですか。)の中の主語に当たる「Ken and Tom」(ケンとトム)は,「男性一人」と「男性一人」になりますから,「彼と彼」とも言えます。「彼と彼」は,「彼ら」のことですから,「Ken and Tom」=「they」となり,
Are Ken and Tom good friends?(ケンとトムは良い友達ですか。)
Yes, they are.(はい,そうです。)No, they are not.(No, they aren’t.)(いいえ,ちがいます。)となります。
なんだか頭がゴチャごちゃしてきたかもしれませんが,回数を増やすことで頭の中も整理されてきますから,へこたれずにドンドン英語に触れる機会を増やしていってください。きっと十分に理解できるようになると思います。
ここで,もう一度おさらいですが,この表はとても大事ですから,切り抜いて壁に貼るなどして,機会あるごとに眺め,できる限り早めに覚えてしまうようにしてください。
まとめ
・英語の世界は,「自分」(一人称),「相手」(二人称),「それ以外」(三人称)の関係で成り立っています。
・「一人称」,「二人称」,「三人称」には「単数」と「複数」があります。表にしたものがありますから,しっかりと覚えてください。
・現在形のbe動詞には,肯定文,否定文,疑問文があります。それぞれの特徴をしっかりと理解して得意分野にしてください。
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